日本マグロ白書
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マグロ規制
コラム

規制、ルール、自由

まぐろの世界だけに留まらず、「交通規制」など世の中には実に多くの規制がかけられています。 辞書的に言えば規制とは、自由な活動を制限するという意味です。 「そもそも私たちがルールを守っていれば、規制など必要ないはずだ」と、先日テレビでコメンテーターが発言していました。 確かにその通りなのかもしれませんが、人間全員がみんな聞き分けのある良い子ちゃんだったら、かえってそっちの方が不気味なのではないでしょうか?と言うより、そんな世界になったら、世界中の裁判官・弁護士・警察……が全員失業してしまいますね。

マグロ規制

ここ数年のマグロ需要の大幅な増加を受けて、マグロ市場には現在大きな規制の波が押し寄せています。ここではそんなマグロ規制について、この規制がどのようなもので、そこからどのような問題点が浮かび上がってくるのかを考察しようと思います。

マグロ規制とは

マグロ漁獲量の削減

マグロ規制とは、簡単に言うとマグロ漁獲量の削減問題のことを言います。先日行われた「大西洋マグロ類保存国際委員会(ICCAT)」において、大西洋東部(地中海も含む)のクロマグロ漁獲量を2割減らす事が決まりました。この海域は世界でも有数のクロマグロの漁場です。現実的な数値として、以前は3万トンを優に越えていたクロマグロ漁獲量が、2009年までに2万7500トンにまで減らされてしまうのです。

マグロ漁獲量が削減される理由

マグロ漁獲量が削減されるのは、世界中で天然マグロの数が大きく減っていることに原因があります。なぜ天然マグロがどんどん地球上から姿を消しているのかは、このサイト内で何度か取り上げたように、世界中でマグロ消費量(=まぐろに対するニーズ)が上昇している事に原因があります。世界中のまぐろニーズを満たすため、天然マグロの乱獲が行われ、結果としてマグロ漁獲量を制限(=マグロ規制)せざるを得なくなったのです。

マグロ漁獲量の削減と日本

マグロ漁獲量が減ると、日本にとってどのような影響が出るのでしょう。日本の市場に出回っているまぐろの大半は現在、輸入によるものです。その輸入先もオーストラリアやアラスカ近海など多岐に渡っていますが、大西洋東部からの輸入が占める割合も年々増加しています。そのため必然的に、これらの海域でのマグロ漁獲量が減ると、日本に入ってくる鮪の量も減ってしまうのです。


マグロ規制から見て取れる問題点

問題点1・天然マグロの減少

マグロ規制から見て取れる問題点の1つは、先ほど紹介した通り天然マグロの減少です。天然マグロの減少は地球上の天然資源の減少でもあるので、環境の問題と重なり大きな論争を巻き起こしているのです。

問題点2・国産マグロの減少

マグロ規制が日本のマグロ市場に大きな影響を与えるという事は、日本のマグロ市場が輸入マグロに大きく比重をかけているという事にもなります。つまり、現在の日本では国産まぐろがほとんど市場に出回っていない事が見て取れるのです。

問題点3・マグロ需要の増加

マグロ規制によりマグロ漁獲量が制限されても、鮪の需要が変わるわけではありません。つまり、現在のマグロ市場では【需要>供給量】という関係が成り立っている事がわかります。 これがいわゆる、マグロ価格の上昇をもたらしているのです。

マグロ規制から学べること

切り身

マグロ規制から以上のような点が見て取れますが、そこから私たち日本人が学ばなければならないことは、一体何なのでしょう?これは、限られた天然資源を守り、程度をわきまえた量の鮪を食べていこう、という事なのではないでしょうか?このままマグロを今のペースで取り続ければ、必ず天然マグロは地球上から姿を消してしまうことでしょう。そうなれば問題は天然マグロだけに留まらず、地球海洋生物全体へと波及するのは明白です。 「マグロ規制によってマグロ価格が上昇した」といった類の問題は、単なるオマケにすぎません。本質的に天然資源を守るためには、私たち日本人が鮪を食べるのを少しずつ我慢するのが、寂しいことではありますが最も効果的なのです。


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